関西百名山 台高山系


迷岳

写真提供:秋月さん
山行報告  
報告者   西上 正 
山行日 平成22年12月15日  天候 晴れ
ルート  唐谷川登山口―飯森山―唐谷道分岐―唐谷川―林道―登山口
 コース
タイム
唐谷橋(10:00)−飯森山(12:50)−迷岳(14:20/14:30)−唐谷分岐(15:05)−林道終点(16:30)−唐谷橋(17:05/17:20)
参加者

リーダー:西上 正   サブリーダー:秋月康敏

男性:鈴木、山口、岡部、佐坂、守口、峯岡、三宅、中廣、薗上、後藤

女性:西上(素)、徳田(幸)、吉津、堀、清水(一般)

合計:17名
 山行報告 

登山口迄の道中に2時間余の時間がかかる為、早朝5時台の出発も考えたが遠方からの参加者に負担を強いることもあり6時車庫出発とする。 当初ルートを奈良経由高見山トンネルをルートをバス会社に指示していたが、高速経由の方がスピードも出せ早く到着するということで変更された。 最終日私が不在していた事もあってバス会社よりの連絡が通じていないこともあり、当日バスの中で変更を知ることになる。 このルートの方が現地に早く着くという説明に疑問を感じながらも了解する。 矢張り危惧していた通り大幅遅れになった。 急いで準備をしてもらい、唐谷川沿いの雑草の生い被い茂る道を進むが意外に長く感じた。 指導標が見つかり、荒れ果てた急坂をジグザグに登る。 このルートの難所の岩場550mに到着、小休止。 45度位、否50度以上あると云う急登場の固定ロープや木の根や露岩を頼りに高度を稼ぐ。 痩せ尾根に登り着いたが休むことなく目前に急峻な尾根道が続いている。 眼下には朝の陽を受けて蓮ダム湖の堰堤が美しい曲線で水を溜めている。 

時々肌を刺す冷たい風が吹いてくる。 昼食予定の場所でなかったが、12時となったので風を避け食事とする。 約40分の遅れである。 陽が短くなっていることを全員が共有しているため早目の出発となる。 相変わらず平坦な道はない。 アップダウンを繰り返しながら布引分岐と見られる所に登って来た。 この辺り道迷いをする箇所のようである。 今日はルートが鮮明でその心配は無いが慎重に歩行を進める。 ますます冷たい風が吹き荒れる。 温度計は5度を指しているとこと。 体感温度はマイナスであろう。 霜柱も3センチ余りに成長し山頂に続いている。 猛烈に襲ってくる烈風と戦いながら山頂に登って来た。 風さえなければ展望も開けブナ林に囲まれ大変良い雰囲気の所であるが、生憎の状況、記念写真を撮って早々の下山にする。 

唐谷分岐より杉の伐採で分かり難い道を捜しながら唐谷川を目指す。 川の水量も少なく難なく渡渉が出来た。 対岸の狭い道を用心しながら林道を目指す。 樹間に白く輝く三ノ滝が見られる。 枝沢を渡ると小滝やナメ滝が連続して現れる。 二ノ滝が大きな落差で間近に見られた。 4時25分林道に着いた。 これからまだ1時間を要するので楽しみにしていた「スメール温泉入浴」、一般参加の清水さんが用意して下さっていた「ぜんざい」も取り止めることにし下山を急ぐ。 皆さん方が最後の力を振り絞って歩いて頂いたため、5時過ぎに全員が登山口の到着出来た。

今日の山は如何でしたか? 又登ってみたいと思われましたか?

ご協力にお礼を申します。

 感想文
峯岡邦博
 今年の最後の山と思い128日最終時間帯の申し込みになりました。 それと言うのも8日地区の公民館で行事があり空気の乾燥している部屋に長時間居たせいか、チョツト違和感がありました。 9日には風邪の症状が具体化し即耳鼻科にて受診。ここ10年来風邪で内科を受診する事はないです。 (高齢になると熱は出ない、もし熱が出ると肺炎とか)  

当日風邪の後遺症が残っておりましたが行動に耐え得ると思い参加させて頂きました。山は例会案内に面白い山と紹介があり技術度3、体力度2とありましたので初心者にとりましては自己の器量に合っているか見極めるのが第一の関門になります。 ネットで調べますと沢山の寄稿がありますが決めてとなるものは、なかったです。

当日の天気予報は曇り、しかし北の方は雪の予報でした。 前日に念の為アイゼン持参の案内が流れ覚悟の山行になる思いでした、(前回の皆子山では南部は良い天気でしたが現地は小雨山頂はみぞれ混じり)

幸い当日は天気に恵まれ西上リーダより(17名マイクロバス移動)迷岳の説明と詳細案内を頂き登山ルートとポイント確認が出来登る時も、又帰って来てからも写真同様2度楽しむ事ができます。各々車で固まった体をほぐし10時前の歩行開始。 まもなく技術度3の岩登りの急峻な連続の岩登りは体の全機能を集中し使わないと身の危険に。 又掴む根っこも岩も良く確認しないと身を守れない緊張感の長く続く岩登り、前日の雨で霜柱が出来、溶ける様子なく気温0度程でなかったでしょうか? 途中眼下には蓮ダムが真下に見えいかに山が急である事を物語っておりました。

頂上付近では強い風に悩まされる。 頂上は平坦な土の山でした。 下りは林道でしたが、急坂の為気を抜く事も出来ない山でした最後に薄暗い中での滝の見物となり5時前全員無事の下山できました。

帰りのバスの中で先輩諸氏も面白い山と絶賛でした。 会員の方も一度体験して見られたらと思います。

 

私事ですが入会させて頂いた当初よりWストックを使っています。 登る時には下を、より安全に降りる為に下半身に余裕を持たせる、同時に肩、腕の筋肉を鍛えます。 下りは足を降ろす位置確定をするのに、まずストックを先に降ろす事で頭に信号を送り、その事が次の足を安全に着地させる事が出来ると思っております。 もし着地に失敗しバランスを崩した場合ストックが役立つ事になります。 又下りの場合、膝に強い負担が掛かりますので将来の膝痛の予防に役立つ。 登りより下りの方が難しい身を守る為に2重3重の安全に注意を払う事にしています。

同行頂きました皆さんお世話になりました。